クラウド型(SaaS)人事評価システムの選び方とおすすめのサービス5選

クラウド型(SaaS)人事評価システムは、インターネットを介して利用するサービスです。導入コストを抑えることができる、業務を効率化しやすいといったメリットがあります。ここでは、クラウド型(SaaS)人事評価システムの概要や選び方を解説し、あわせておすすめのサービス5選を紹介します。自社に合っているサービスを見つけたい方は参考にしてください。

クラウド型(SaaS)の人事評価システムとは?

クラウド型(SaaS)人事評価システムは、インターネットを介して人事評価システムをサービスとして利用する仕組みです。参考に、クラウドとSaaSの概要を解説します。

分類概要
クラウドインターネットを介してソフトウェアなどを利用する仕組み
SaaS「Software as a Service」の頭文字をとった略語。インターネットを介してソフトウェアをサービスとして利用する仕組み

SaaSは、クラウドを活用するサービスのひとつといえるでしょう。ちなみに、SaaSに分類されるサービスとして、Microsoft TeamsやZoomなどが挙げられます。

主な機能

多くのクラウド型(SaaS)人事評価システムが搭載している機能は以下の通りです。

機能名概要
人事情報管理機能スタッフの氏名、住所、保有資格、職務経歴、人事評価などを一元管理する機能
目標設定機能スタッフやチームの能力に合わせた目標を設定する機能。進捗を確認しながらフィードバックを行える
評価データ分析機能人事評価システムに蓄積された各スタッフの評価情報を分析する機能。
評価シート機能評価シートを配布・回収・集計する機能。作業の進捗状況を確認することもできる

具体的な機能は、サービスにより異なります。また、この他にもさまざまな機能を搭載しています。

クラウド型(SaaS)の人事評価システムの選び方

クラウド型(SaaS)人事評価システムを選ぶときは、以下の点に注意が必要です。

【気をつけたいポイント】

  • 人事評価制度との親和性
  • 操作性
  • 料金体系
  • セキュリティ対策
  • サポート体制

ここでは、自社に合っているサービスの選び方を解説します。

人事評価制度との親和性

自社の人事評価制度と相性のよいサービスを選ぶことが大切です。相性が悪いと、現行の人事評価制度に対応できないことがあります。たとえば、コンピテンシー評価に対応していないなどが考えられます。システムにあわせて人事評価制度を変更する予定がない場合は、現行制度と親和性の高いサービスを選びましょう。

サービス選びのために行っておきたいのが、必要な機能の洗い出しです。自社の人事評価制度や課題をもとに必要な機能を洗い出すと、相性のよいサービスを見つけやすくなります。

操作性

クラウド型(SaaS)の人事評価システムの特徴として以下の2点が挙げられます。

【特徴】

  • 原則として、多くのスタッフが利用する
  • 原則として、人事に関する情報を一元管理する

さまざまなスタッフが利用するうえ、膨大なデータを扱うため、操作性を事前に確認しておくことが重要です。扱いにくいとスタッフが操作でストレスを感じたり、必要なデータを見つけられなかったりする恐れがあります。各サービスの操作性は、無料トライアル期間などを利用すると確かめられます。スタッフにも操作してもらい、評価の高いものを選ぶとよいでしょう。

料金体系

料金体系や月額利用料も確認しておきたいポイントです。予算を超えてしまうと、継続して利用できません。長期契約になることを想定して、無理なく継続利用できるものを選ぶことが重要です。参考に、クラウド型(SaaS)人事評価システムにおける費用の相場を紹介します。

初期費用0万円~20万円
月額利用料1万~6万円

オンプレミス型の人事評価システムに比べると、初期費用を抑えられることが多いでしょう。月額利用料の目安は1万~6万円程度です。具体的な金額は、サービスにより異なります。

セキュリティ対策

セキュリティ対策も、必ず確認しておきたいポイントです。人事評価システムでは、重要な個人情報を扱います。情報漏洩が発生すると、自社の過失ではなくても、スタッフや取引先からの信用を失う恐れがあります。基本的には、各サービスの公式サイトでセキュリティ対策をチェックするとよいでしょう。お問い合わせで、詳細を確認することもできます。自社だけで判断できない場合は、プライバシーマーク(Pマーク)やISO27001認証を取得しているサービスを選ぶと安心です。一定のセキュリティ対策が講じられていると判断できます。

サポート体制

ベンダーのサポート体制も確認しておくことをおすすめします。次のトラブルなどが考えられるためです。

【トラブルの例】

  • 操作方法がわからない
  • 操作中に不具合が発生した

充実したサポートを行っていれば、これらのトラブルが発生したときに相談できます。サポート体制を評価するときにチェックしたいポイントは以下の通りです。

【チェックポイント】

  • サポートの範囲
  • 相談方法(メール・電話など)
  • 相談時間
  • 有料サポートの有無

また、一部のベンダーは、人事評価制度に対するコンサルティングサービスも提供しています。利便性を高めたい場合は、必要に応じてプラスαのサポートも確認しておくとよいでしょう。

クラウド型(SaaS)の人事評価システムおすすめ5選

続いて、おすすめのクラウド型(SaaS)人事評価システムを紹介します。

ヒョーカクラウド

表計算ソフトや紙で行っていた人事評価をクラウド化する人事評価システムです。評価項目の設定やデータ分析などを自動化できます。独自のフォーマットで評価状況を一元管理し、業務効率を高められる点も魅力です。また、スキルマップを活用して、各スタッフの成熟度を見える化したり、モチベーションを高めたりすることもできます。月額利用料は1IDあたり100円~、導入に必要な期間は最短1カ月です。ISO27001認証を取得しているため、セキュリティ体制も整っています。

月額利用料金100円/ID~
主な機能●評価管理
●スキルマップ機能
●分析・レポート機能
●エクセル出力
●アンケート
●1on1ミーティング
セキュリティ対策ISO27001認証
サポート体制電話・メール(平日10:00~16:00)

HRBrain

シンプルな操作で、評価業務の効率化を目指しているサービスです。さまざまな評価テンプレートや面談シートを用意しているため、導入をスムーズに行える傾向があります。カスタマイズ性が高い点も特徴です。特殊な評価項目を設定している場合も対応できる可能性があります。また、サポートプランを充実させて、導入後に活用しやすい体制を整えています。HRBrainの製品群から必要なサービスを組み合わせて利用できる点も魅力です。

月額利用料金要問合せ
主な機能●評価テンプレート
●シートカスタマイズ
●1on1/キャリア面談記録
●ワークフロー設定
●データの集計・出力
セキュリティ対策ISO27001認証
サポート体制要問合せ

カオナビ

人事管理、人事評価、人材配置などを行えるタレントマネジメントシステムです。カスタマイズ性が高いため、ドラッグ&ドロップで紙や表計算ソフトの評価シートをクラウド上に再現できます。MBO評価、コンピテンシー評価、360度評価などのテンプレートを用意している点も見逃せません。また、ワークフロー機能を活用して、進捗状況を管理したり、入力漏れをチェックしたりすることもできます。評価結果を見える化して、バランスを調整することも可能です。柔軟性の高さと使い勝手のよさが魅力のサービスといえるでしょう。

月額利用料金要問合せ
主な機能●評価テンプレート
●ワークフロー作成
●データ自動連係
●多言語対応
セキュリティ対策プライバシーマーク取得など
サポート体制メール・電話(専任サポートあり)

あしたのクラウド

評価業務の効率化による人事担当者の負担軽減を目指しているサービスです。社員情報管理と評価業務に必要な機能だけを搭載し、シンプルなUIを実現しています。目標の自動添削機能など、評価業務をサポートする独自の機能を搭載している点もポイントです。また、コンサルティング会社として創業した経験を活かし、制度の構築・運用に関するサポートも行っています。

月額利用料金要問合せ
主な機能●社員情報管理
●目標設定と評価
●評価の調整と確定
セキュリティ対策要問合せ
サポート体制人事評価制度構築支援・人事制度運用支援・オンラインサロンなど

タレントパレット

人事にマーケティングを取り入れた「科学的人事」をコンセプトに掲げる人事情報プラットフォームです。採用・育成・配置・経営などに関する意思決定をサポートします。人事評価における特徴のひとつは、運用中の評価シートをシステム化できる点です。また、入力からフィードバックまでクラウド上で行えるため、評価運用にかかる負担を軽減できます。ドラッグ&ドロップで評価の調整を行える点も魅力です。

月額利用料金要問合せ
主な機能●評価調整
●スキルチェック
●1on1
セキュリティ対策要問合せ
サポート体制Webサイト・チャット・コンサルティングなど

クラウド型(SaaS)人事評価システムで業務を効率化

ここでは、クラウド型(SaaS)人事評価システムについて解説しました。クラウド型(SaaS)人事評価システムは、インターネット経由で利用できる人事評価サービスです。業務を効率化できるなどのメリットがあります。さまざまなサービスが登場しているため、自社との相性や操作性、料金体系などを確かめてから選ぶことが重要です。コストを抑えつつ、結果がでるクラウド型(SaaS)人事評価システムを導入したい方は、500事業所以上の導入実績があるヒョーカクラウドを候補に加えてみてはいかがでしょうか。1IDあたり100円~利用できるうえ、人事評価にかかる時間を大幅に短縮した実績もあります。

山本直司の写真

監修者情報

山本 直司(やまもと ただし)

株式会社シーグリーンHR事業部
評価制度構築チームマネジャー

これまでに100社以上の評価制度構築・見直しを担当し、特に100名以下の中小企業に適したシンプルで効果的な仕組みづくりを強みとしています。
構築にとどまらず運用支援まで一貫して行い、導入企業の9割以上が継続的に活用している実績があります。

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