シンプルな人事評価システム24選!導入がおすすめの企業と選び方

人事評価を改善したいと考えている方に向けて、シンプルな人事評価システムをご紹介します。 

人事評価があいまいで機能していない、さらに効率化を図りたいと考える企業は少なくありません。人事評価システムの導入を検討するものの、どのシステムが自社に適しているのか、使いこなせるのかと不安を抱えてしまうこともあります。 

そこで今回の記事では、シンプルな人事評価システム24選をご紹介します。それぞれのシステムの特徴や機能を一覧にしていますので、参考にしていただければ自社に適したシステムが見つかるはずです。 

目次

人事評価制度における課題点

改善を図るためには、まず課題を把握しておくことが重要です。
シンプルな人事評価システムについて確認する前に、まずは人事評価制度における課題点について知っておきましょう。

課題点①そもそも人事評価制度が存在していない

企業によっては、人事評価制度自体が存在していないことが課題となるでしょう。公正に従業員を評価できる仕組みが確立されていない企業で、小規模企業に多く見られます。たとえば社長の独断で昇進・昇給が決まる企業、勤続年数や年齢で肩書が決まる企業などが当てはまります。

人事評価制度が存在しない企業では、適切な評価の実施が難しくなります。結果として、必要な人材を正当に評価できず、能力が十分でない従業員を優遇してしまう可能性もあります。

課題点②評価者の能力に左右されてしまう

評価者の能力に左右されてしまっていることも課題のひとつとなります。従業員への評価を下す人によって基準が違えば、従業員への評価はまちまちになってしまうはずです。

評価者も人間である以上、基準の差が生じる可能性は避けられません。一方で、人事評価制度が確立されていれば、評価基準を一定に保てます。評価者の能力に左右されてしまう企業は、評価基準が明確になっていない課題を抱えていると考えられます。

課題点③明確な評価基準が定まっていない

人事評価における課題のひとつであるのが、明確な評価基準が定まっていないことです。どのように評価をしているのか従業員がわからなければ、従業員も改善のしようがありません。たとえば「評価はBでした」とだけ伝えられたとしたら、従業員はA評価になるために何を努力すべきかわからないでしょう。A評価だと伝えられても、どの部分を評価されたのかわからず、違う方向性で努力を重ねてしまうかもしれません。

評価基準を明確にすることで、従業員が成長しやすい環境づくりにつながります。明確になっていないようであれば、企業にとっての課題になると言えるでしょう。

課題点④制度が形骸化してしまっている

人事評価制度自体が形骸化してしまっているケースも考えられます。もし企業の中に人事評価制度があったとしても、形骸化してしまえば意味がなくなってしまいます。基準に沿った評価をしているはずなのに、基準に沿っていないことは往々にしてあるためです。

たとえば評価にかける時間がなかったり、評価者の能力が低かったりする場合は危険でしょう。制度が存在していても、適切に運用されず機能していないケースも見受けられます。

課題点⑤評価に見合った待遇がない

評価に見合った待遇がないことも課題のひとつとなります。人事評価が正しく行われていたとしても、評価をされるだけでは従業員のモチベーションは低下してしまうはずです。評価によって待遇が良くならなければ、従業員のモチベーションは上がりません。

たとえば評価されて昇進したとしても、給与や賞与が上がらなければ業務内容が変わるだけです。人事評価を行うなら、評価に見合った待遇を用意すべきでしょう。

人事評価システムとは?基礎知識について

人事評価システムを導入する前に、まずは基本について理解しておきましょう。人事評価システムとは何かをはじめ、機能やクラウド型とオンプレミス型の違いなど、知っておくべき基礎知識を紹介します。

人事評価システムの定義

人事評価システムとは、従業員の能力や業績を客観的に評価し、「育成や配置」「報酬の決定」などに活用するためのツールです。Excelや紙ベースでなどのアナログ評価に見受けられる「入力ミス」や「情報の点在」などの課題を解決し、より公平で透明性の高い評価を実現します。

また人事評価システムは、標準化された評価基準や定量的な指標を設定していることから、評価者の主観や偏りを排除しやすいことが特徴です。すべての評価担当者が同じ場所にアクセスするため、評価データがリアルタイムで共有され、一貫した基準にもとづく評価が促進されます。

人事評価システムの主な機能

人事評価システムは、「目標設定」「評価シートの作成」「各種評価」「評価結果の分析」といった機能を備えています。目標設定機能では、企業全体の目標と個人の目標を連動させることから、従業員が組織に貢献する事実を実感しやすいでしょう。評価シート機能では、評価基準を明確にし、公平な評価をサポートします。実際の評価では、自己評価と上長評価を組み合わせることで、多角的な視点からの評価を実現できるでしょう。

システムによっては、「フィードバック」「人事データ管理」「外部システムとの連携」といった機能も搭載されています。

クラウド型とオンプレミス型の違い

人事評価システムは、クラウド型とオンプレミス型に分類できます。クラウド型は、運営元が提供するクラウド環境を利用するため、初期費用を抑えやすく導入もスムーズです。メンテナンスや更新も運営元が行うため、自社の運用負荷を軽減できます。

一方のオンプレミス型は、自社でサーバーやネットワークを構築・運用するため、カスタマイズが可能で、情報漏洩のリスクを低減できるメリットがあります。ただし、初期費用や運用コストは高くなり、専門的な知識が必要です。クラウド型とオンプレミス型のどちらを選ぶかは、予算・セキュリティ要件・ITリソースなどを考慮して検討しましょう。

人事評価システムを導入するメリット

それでは人事評価システムを導入すると、どのようなメリットが感じられるでしょうか?主な7つのメリットについてご紹介します。 

メリット①評価基準の統一

まずは評価基準が統一されることです。人事評価システムならシンプルな機能性の製品でも、基準に沿った人事評価機能を備えており評価がぶれません。人事評価制度が確立されていない企業では、社長や上司の独断と偏見で評価が決まってしまうことがあると解説しました。もし人事評価制度が人に依存している企業であれば、評価基準が統一されることにより、優秀な人材に対して適切な評価を行えるようになるでしょう。

メリット②評価業務の効率化による負担減

人事評価システムを導入することで、評価シートの作成や評価結果の集計、さらには進捗管理といった煩雑な事務作業を自動化できます。そのため、従来のExcelや紙ベースでの処理に比べると、大幅な工数削減が見込まれるでしょう。

人事担当者や評価者は、手間のかかる「評価の負担」から解放され、本来の業務に集中できる環境が整います。迅速な分析やフィードバックも行えるため、従業員の育成や組織全体のパフォーマンス向上にも寄与するでしょう。またペーパーレス化により、印刷や保管といったコストも削減可能です。

メリット③公平性・透明性の向上によるモチベーションアップ

システム化された評価プロセスでは、事前に設定された「評価項目」や「基準」をベースとして評価を行います。そのため、評価者の好き嫌いといった主観や偏りが排除され、評価基準がクリアになります。また、評価の進捗状況や評価結果がシステム上で共有されるため、評価の手順や根拠も可視化されることが特徴です。

すると従業員は、自身の評価が客観的に行われていると実感しやすくなります。適切に評価されていると理解できるため、評価に対する納得感が高まり、モチベーションの向上につながります。

メリット④適切なフィードバックによる成長促進

適切なフィードバックをすることによる、従業員の成長促進効果も狙えます。人事評価は従業員のモチベーションに大きく影響を与えるものです。適切な評価が受けられない場合、不満の発生やモチベーション低下、最悪は離職につながることもあります。

適切なフィードバックを与えることにより従業員のモチベーションが高まれば、仲間との切磋琢磨によりさらなる成長が望めるはずです。人事評価システムを導入することは、従業員の成長に役立ち、ひいては企業の成長にもつながるでしょう。

メリット⑤人材育成・配置の最適化

人事評価システムで得られた評価結果をもとに、従業員の強みや弱みが明確に把握できることから、各自のスキル・経験・キャリア志向を考慮した最適な配置が実現します。人材を最適な場所に配置することで、各人が適材適所で活躍できる環境が作られ、組織全体の生産性やパフォーマンス向上も期待できるでしょう。

また客観的な評価データにもとづく判断は、従来の勘や経験に頼ったマネジメントから脱却し、戦略的な人材配置を実現させます。従業員の潜在力を発掘することで、効果的な育成計画の立案や育成プログラムの実施にもつながり、個々の成長が組織の競争力強化に寄与します。

メリット⑥人事データを一元管理できる

人事データを一元管理できることもメリットのひとつです。シンプルな人事評価システムであっても、ほとんどのケースで人事データを一元管理できる機能が搭載されています。従業員データを一元管理することで、必要情報の検索性が高まります。

もちろんデータの修正や削除が必要となった場合でも、少ない工数で実施できるためデータ管理業務の効率化が狙えます。人為的ミスも軽減できるため、人事に関する業務が簡易化されるはずです。

メリット⑦働き方の多様化に柔軟に対応

最後に、働き方の多様化にも対応しやすくなる点も、人事評価システム導入のメリットです。従業員一人ひとりの経歴や技術、評価の履歴が一元管理されれば、対象の従業員に合った業務を任せられるようになります。

従業員の経験や能力を把握することは、適材適所に欠かせません。適切なところに適切な人材を配置するためには、人事データを一元管理できる人事評価システムが役立つでしょう。

人事評価システムを導入するデメリット

人事評価システムの導入には数々のメリットがありますが、デメリットがあることも事実です。導入を検討するなら、メリットだけでなくデメリットも知っておく必要があります。それではどのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。

デメリット①人事評価制度の再構築が必要となる

人事評価システムのデメリットとして、人事評価制度の再構築が必要となることがあげられます。人事評価制度が存在しない企業であれば問題ないかもしれません。しかしすでに制度が構築されている企業であれば、また一から制度を構築し直す必要があります。

人事評価制度にかかる手間や工数が増えることは、一時的に損失だと感じるかもしれません。しかし長期的な視点から見れば、従業員にとっても企業にとってもプラスとなる改革であるはずです。

デメリット②コストがかかる

コストがかかることもデメリットのひとつでしょう。人事評価システムはシステムであるため、どれだけシンプルな製品であっても導入のためにコストがかかります。

導入目的が曖昧なままでは、コストをかけても十分な効果を得られない可能性があります。費用対効果を高めるには、自社にとってどのような製品が必要であるか、導入の目的とともに明確にしたうえで導入すべきです。メーカーや製品の機能性により費用は変わりますが、少なからずコストがかかることがデメリットとなります。

デメリット③システムに慣れるまで時間がかかる

システムに慣れるまでに時間がかかることもデメリットとしてあげられます。人事評価システムを導入すると、人事評価精度の再構築が必要となると解説しました。またシステムの操作方法やルールを覚えるためにも時間が必要です。

そのためシステム導入直後は慣れるまでに時間を要し、一時的に人事関連業務の負担が増える可能性があります。どのようなシステムでも同様ですが、慣れるまでに時間がかかることを知っておくべきです。

無料で利用できる人事評価システムの種類と特徴

人事評価システムを無料で利用する方法は、1つではありません。ここでは、無料で利用できる人事評価システムの種類と特徴について解説します。

ExcelやGoogleスプレッドシート

ExcelやGoogleスプレッドシートは、シンプルな評価システムとして無料で活用できます。基本的な評価シートの作成や結果の集計が容易であり、項目のカスタマイズも柔軟に対応可能です。しかし、手作業による入力や集計が基本となるため、評価対象者が多い場合や詳細な分析が必要な場合には、労力がかかる可能性があるでしょう。

また、セキュリティやバージョン管理においても課題が残るため、運用方法や情報管理面で慎重な対応が求められます。ExcelやGoogleスプレッドシートを活用する際には、それらの特性を踏まえたうえで、組織の規模やニーズに応じて活用するとよいでしょう。

無料トライアル期間付きシステム

多くの人事評価システムは、一定期間の無料トライアルを提供しています。無料で利用できるにもかかわらず、有料版の機能を実際に試用できるため、自社のニーズに合っているかを見極められます。トライアル期間中は、操作性・機能・サポート体制などを確認し、導入後のミスマッチを防ぐことが大切です。

無料トライアル期間を有効活用するには、事前に評価したい項目を考えておくとよいでしょう。サービスが自社に適していた場合のことも踏まえ、無料トライアル期間終了後の料金プランや契約条件などもチェックすると安心です。

機能限定の無料プラン

一部の人事評価システムでは、機能や利用人数などを限定した「無料プラン」を提供しています。基本的な評価機能を利用できるため、小規模な組織や人事評価システムを試験的に導入したい企業に適します。有料プランと比較して機能が制限されているものの、人事評価の基本を学ぶには十分な機能が備わっているケースが多いです。

また機能限定の無料プランとはいえ、個人情報を扱うことから、セキュリティ対策についても確認することが重要です。ほかに、困った時のサポート体制もチェックするとよいでしょう。

無料の人事評価システムの選び方と注意点

人事評価システムを無料で利用する主な方法は、「ExcelやGoogleスプレッドシート」「トライアル期間の利用」「機能が限定された無料プラン」の3つだとわかりました。ここでは、無料の人事評価システムの選び方や注意点を解説します。

自社の評価制度との適合性

無料の人事評価システムを選ぶ際に、自社の評価制度と合うかは重要です。たとえば、自社でコンピテンシー評価を導入している場合、無料の人事評価システムに「コンピテンシー評価に対応する機能」がなければ、そのシステムは自社の評価制度に適合しているとはいえません。

ほかにも、「評価項目や評価方法の設定が柔軟に行えるか」や「既存の評価シートやフォーマットをそのまま取り入れられるか」などもチェックしましょう。適合性が低いシステムを導入すると、かえって業務が煩雑になることがあり、効率が低下してしまう可能性もあります。無料という言葉に惑わされず、自社の評価制度に適合するシステムかどうか、内容を精査してから選ぶことが大切です。

必要な機能の有無

無料版のシステムは、提供される機能が限定されるケースが多いため、自社の運用目的に沿った機能が備わっていない可能性があります。必要な機能が搭載されていなければ、業務効率の低下につながりかねません。自社の人事戦略や評価プロセスに直結する要素について、対象のシステムに含まれるかをチェックすることが大切です。

一方で、有料システムの「無料トライアル」を利用する場合には、期間中は有料版の全機能を試せるケースが多いでしょう。そのため、無料トライアルを利用すれば、自社に必要な機能が搭載されているかをじっくりと確認できます。 無料トライアルを提供するシステムがあれば、積極的に試すことをおすすめします。

セキュリティ対策

人事評価システムは、従業員の個人情報を扱うため、適切なセキュリティ対策が施されている点は欠かせません。データの暗号化・アクセス制限・定期的なバックアップ体制の有無など、セキュリティ面での基本的な対策を見極めることは重要です。無料のシステムであっても、一定の安全基準を満たしているかどうかは、必ずチェックするようにしましょう。基本的なセキュリティ対策が施されていれば、トラブルや情報漏洩リスクを未然に防げます。

また、個人情報保護に関する規約やプライバシーポリシーを確認することも重要です。セキュリティ対策が不十分なシステムを利用すると、企業の信用を損なう可能性もあるため、慎重に判断する必要があります。

サポート体制

無料の人事評価システムは、サポート体制が限定されるケースが多いでしょう。とくに、機能の一部を制限した無料版のシステムは、有料版よりもサポートの範囲が狭い傾向にあります。

一方、有料版の無料トライアルでは、有料版と同じレベルのサポートを受けられることが多いです。そのため、無料トライアルを利用する場合には、実際にサポートも体感するとよいでしょう。対応スピードや質など、本運用をイメージしながらチェックすることをおすすめします。ほかにも、FAQ・ヘルプページ・メールサポートの充実度も、チェックしたいポイントです。機能面で優れていても、サポート面で不安がある場合には、導入を見送ることも一案です。

⑤使いやすさ

人事評価システムを選ぶなら、使いやすいものを選ぶことも大切です。どれだけ高性能なシステムであっても、使いにくければ使いこなせなくなることがあります。

システムを利用するのは担当者だけではありません。従業員が使うこともあるでしょうから、直感的に操作でき、使い方がわかりやすいシステムを選ぶほうが利便性が高まるはずです。人事評価システムはシンプルで、使いやすいものを選ばれることをおすすめします。

⑥企業規模や組織体制に合っているか

企業規模や組織体制に合っているかどうかを見極めることも大切です。企業規模によって従業員の人数は異なるでしょう。また組織体制によっては、部署編成が複雑であることも考えられます。企業規模や組織体制に合っていない製品を選ぶと、人事データを管理しきれなくなったり、二度手間が生じたりすることも。

そのため自社の規模や組織体制を確認し、対応可能なシステムを選ぶことが重要です。人事評価や人事データ管理をつつがなく遂行できるシステムであるかを確認したうえで導入を検討しましょう。

⑦他のシステムと連携できるか

人事評価システムを導入するなら、他のシステムと連携できるかどうかもチェックしたいものです。もし既存のシステムと連携させたいなら、連携できるかどうかを確認しておくことは欠かせません。

たとえば予算管理システムや労務管理システム、チャットツールと連携させたいなどの希望もあるでしょう。既存のシステムと連携させられれば、シンプルな人事評価システムであっても利便性は大幅に向上するはずです。他のシステムとの連携の可否を確認しておきましょう。

【比較】無料と有料の人事評価システムの違い

無料と有料の人事評価システムは、さまざまな面で違いがあります。主な違いについて、5つの側面から紹介します。

機能

無料の人事評価システムは、「提供側のコストを抑える」「有料版へのアップグレードを促す」といった目的があることから、必要最小限の機能にしぼられるケースが多いでしょう。たとえば、評価シート作成や目標管理のみなど、基本的な機能かつ最低限に抑えられています。

対する有料版は、多様な評価・詳細な分析レポート・人材育成支援など、無料版よりも高度な機能が充実する傾向にあります。「評価データを戦略的な人事施策に活用したい」「より公平性の高い評価制度を構築したい」といったニーズがある場合は、有料版へのアップグレードを検討するとよいでしょう。無料版で不足する機能は、有料版への移行や外部ツールとの連携で補完する必要があるかもしれません。

費用

無料版は、初期費用や月額費用が発生しないことから、予算が限られる企業にとって魅力的な選択肢となるでしょう。しかし、機能制限やサポート不足といったデメリットへの理解も必要です。費用を抑えられたとしても、「必要な機能がない」「サポートにアクセスできず自力で解決するしかない」といった状況になれば、業務効率が低下する恐れがあるでしょう。

有料版は、初期費用や月額費用が発生するものの、充実した機能・手厚いサポート・高度なセキュリティ対策が提供される傾向にあります。人事評価システムは、単に料金で判断するのではなく、自社の予算・人的リソース・システムの利用頻度などを総合的に考慮することが大切です。

セキュリティ

無料の人事評価システムは、セキュリティ対策が限定されることが多いでしょう。データの暗号化・アクセス制限・監査ログなどの機能が十分に備わっていない場合、従業員の個人情報や評価データが外部に漏洩する可能性も考えられます。

一方の有料版は、データの暗号化・アクセス制限・監査ログなど、セキュリティ対策が施され安心して利用できます。無料版を利用する場合は、自社で追加のセキュリティ対策を講じる必要があることを考慮しましょう。無料でも、有料版のトライアルとして利用する場合には、有料版と同レベルのセキュリティが施されます。そのため、セキュリティも気になる場合には、無料トライアルを上手に活用しましょう。

連携性やカスタマイズ

無料の人事評価システムは、多くの場合、「他のシステムとの連携」や「自社の運用に合わせた柔軟なカスタマイズが難しい」という側面があります。たとえば、既存の基幹システムや人事管理システムとの連携ができない場合、データの二重入力や情報の分断が発生する恐れがあります。

有料版の場合は、基幹システムや人事管理システムなど、他のシステムとの連携ができるケースが多いでしょう。自社の運用に合わせて評価項目や評価プロセスをカスタマイズすることも可能です。無料版を利用する場合は、API連携の可否やデータ連携方法を事前に確認することが大切です。有料版を選択する際は、カスタマイズ範囲や費用について確認し、自社のニーズに合ったシステムを選びましょう。

導入・運用のしやすさ

無料の人事評価システムは、サポート体制が限定されるケースが多く、システムの設定や運用を自力で行う可能性があります。ITスキルに自信がない場合や、人事担当者が別の業務で手一杯の場合には、設定や運用に時間がかかり、かえって負担が増加する可能性もあるでしょう。

一方の有料版は、導入支援・操作研修・運用サポートが充実するケースも多く見受けられます。そのため、ITスキルに不安がある場合や、人事担当者の負担を軽減したい場合におすすめです。また無料であっても、有料版と同様のレベルで利用できる「無料トライアル」であれば、設定や運用をサポートしてもらえることも多いでしょう。

無料システムがおすすめの企業

人事評価システムには、無料と有料が存在し、それぞれメリット・デメリットがあるとわかりました。まずは、無料システムの利用がおすすめな企業の特徴を紹介します。

評価人数が少なくシンプルな機能で十分

従業員数が少ないため、評価業務がそれほど煩雑にならない場合には、無料システムでも十分に効果を発揮できる可能性があるでしょう。たとえば、従業員数が数十名程度の企業であれば、最低限の評価シート作成機能や集計機能で問題のないケースも見受けられます。最低限の機能で問題のない企業が「高機能な有料版」を利用すると、オーバースペックになるかもしれません。

ただし、現段階ではシンプルな機能で十分でも、従業員が増加した場合や、評価制度を高度化したい場合には有料版が必要になる可能性があります。将来的に、従業員数の増加や評価制度の変更といった可能性がある場合には、最初から有料版を活用してもよいでしょう。

まずは低コストで試したい

「どのシステムが自社に合うかわからない」や「予算を抑えたい」と考える企業には、無料システムを試すことを推奨します。無料システムを活用することで、コストをかけずにシステムの操作性や機能を体験できます。 実際に運用すれば、自社のニーズに合うシステムかを見極められるだけでなく、評価業務における課題や改善点を発見できる可能性もあるでしょう。また各システムは、操作性や機能も異なるため、複数のシステムを比較検討することで、自社に最適なシステムを見つけやすくなります。

無料トライアル期間を積極的に活用し、評価シートの作成・目標設定・評価結果の集計など、一連の評価業務を実際に試すことでミスマッチ防止にもつながります。

評価業務の頻度が低く、限定的な利用で済む

年に一度の評価や、特定のプロジェクトにおける評価だけでよいなど、評価業務の頻度が低い企業は、無料システムで十分に対応できる可能性があるでしょう。また高頻度ではシステムを利用しないため、有料版の費用対効果を得にくいかもしれません。必要な時に必要な機能だけを利用できる無料システムは、コストを抑えたい企業にも最適です。

ただし、1年や半年に1度ペースの評価だけでは、評価制度の形骸化や、フィードバックの機会が失われるなどのデメリットがあります。評価業務の頻度が低い場合でも、定期的な面談や目標設定などを実施し、従業員の成長をサポートすることが大切です。

有料システムがおすすめの企業

ここでは、有料システムがおすすめの企業について紹介します。主な特徴は、以下の通りです。

評価業務の効率化を重視する

「従業員数が多い企業」「評価制度が複雑な企業」「評価基準の変更が頻繁に行われる企業」などは、評価業務を効率化する必要があるでしょう。無料システムでは、機能が限定されるため、効率化できる範囲にも限りがあります。

有料システムであれば、評価業務にかかわるさまざまな処理を一元管理でき、担当者の作業負担を軽減できます。数百名規模の企業や制度が複雑な企業では、評価シートの配布・回収・集計に多大な時間と労力が求められていました。しかし、作業が自動化されれば、迅速かつ正確な評価プロセスが実現します。また、効率化により生じる余剰の時間を、従業員の育成や組織開発といった、より戦略的な人事施策に充てることも可能です。

評価制度の高度化・公平性を高めたい

より高度な評価制度を導入し、評価の公平性を高めたいと考えている企業には、有料システムが適しています。無料版の場合には、評価機能も限定されるケースが多く、評価者の主観を完全に排除することが難しい可能性があるでしょう。有料版であれば、評価項目の詳細な設定・評価基準の明確化・評価プロセスの可視化などから、評価者の主観による偏りを抑制しやすくなります。

また無料版の場合には制限されがちな評価の種類も、有料版であれば、多面評価(360度評価)・コンピテンシー評価・目標管理制度(OKR)など、さまざまな評価方法に対応できる傾向にあります。

評価データを戦略的に活用したい

評価結果を人材育成や配置に活用し、戦略的な人事を実現したいと考えている企業には、有料システムがおすすめです。有料版の場合には、評価データ分析機能・スキル管理機能・人事支援機能など、人事データを戦略的に活用できる機能が搭載されるケースも多いからです。無料版の場合には、機能が限定されて、必要データを抽出できない可能性があります。

有料のシステムを活用し、多様なデータを抽出すれば、より客観的な人材戦略を立案しやすいでしょう。個々の能力に合わせた研修プログラムの提供や、適材適所への配置を実現することにも役立ちます。

セキュリティやサポート体制を重視する

人事評価では、従業員の個人情報や評価データなど、機密性の高い情報を扱います。万が一情報が漏洩すれば、従業員からの信用を失いかねません。

そのため、セキュリティ対策を重視する企業には、有料システムが不可欠です。アクセス制限やデータの暗号化など、多様なセキュリティ機能が搭載されているのは、有料システムならではだといえます。

また有料システムでは、サポートも充実する傾向にあります。システム管理に自信がない・社内のリソースが不足するなどの企業にとって、専門家による手厚いサポートは心強いでしょう。「システム導入時の設定支援」「操作方法に関する研修」「トラブル発生時の迅速な対応」など、さまざまなサポートを受けることで、安心してシステムを運用できます。

評価制度の柔軟な変更・拡張を想定する

有料システムは、カスタマイズ性・拡張性を備えるケースが多く、組織の変化に合わせてシステムを柔軟に調整できます。事業拡大で従業員数が増加した場合や、新しい評価制度を導入する場合でも、システム内容を変更・拡張しやすいでしょう。

無料システムの場合、カスタマイズや拡張が限定されるため、組織の成長に合わせた評価制度の変更・拡張が難しいことがあります。また、無料から有料システムへ移行する場合、データの移行作業や新たなシステムに慣れるための学習コストなど、さまざまな手間が発生する可能性があります。 長期的な視点で、コストパフォーマンスの高いシステムを選びたいと考える企業には、有料システムがおすすめです。

無料で利用できるシンプルな人事評価システム15選

それでは、無料で利用できるシンプルな人事評価システムについておすすめのサービスをご紹介します。15のシステムをピックアップして特徴や機能について解説しますので、各サービスの特徴を比較しながら、自社に最適なシステム選定の参考にしてみてください。 

ヒョーカクラウド

ヒョーカクラウドは、株式会社シーグリーンが提供するシステムであり、時代の変化とともに進化を続けてます。シンプルな設計を追求し、人事評価を初めてシステム化する企業であっても、直感的な操作で迅速に導入可能です。

ヒョーカクラウドでは無料トライアルが用意されており、実際の操作性を試せます。Excelからの移行もスムーズにでき、目標設定・評価シート作成・評価結果の管理といった基本機能にも特化しており、運用コストを抑えたい企業にも最適です。

【機能】

  • 目標設定:MBO評価に対応、目標管理機能
  • 評価シート:テンプレート利用可能、評価項目をカスタマイズ
  • コンピテンシー評価:高パフォーマンスな人材の行動特性を可視化し、評価に反映
  • データ連携:評価ポイントのデータ参照で、独自の評価制度構築が可能
  • 評価結果管理:CSV出力

【無料プラン】

無料トライアルで、有料プランと同様の内容を試せます。トライアル期間が終わった後に、自動で有料プランに切り替わることはないため、安心して利用できます。

【有料プランの概要】

  • 月額3万円~利用可能(業界最安値水準)
  • IT導入補助金の対象
  • 制度構築から運用までサポートする『人事評価構築パッケージ』も提供

HRBrain

HRBrainは、株式会社HRBrainが提供する、クラウド型の人事評価システムです。直感的なインターフェースと、シンプルな設計が特徴です。また無料トライアルが用意されており、実際の機能や操作感を確かめられます。さらに、既存システムとの連携も可能です。

【機能】

  •  社員情報管理:社員のスキル・経歴・資格情報などを一元管理 
  • 評価シート作成:テンプレートを使用した評価シートの作成とカスタマイズ
  • コンディションチェック:社員のコンディションについて視覚化
  • 甘辛調整:評価結果の甘辛調整が可能 

【無料プラン】

 無料トライアル期間中は、有料プランと同等の機能を利用可能です。

【有料プランの概要】

企業のニーズや要望に合わせて、見積内容を提案する形です。金額は見積内容によって異なります。

カオナビ

カオナビは、株式会社カオナビが提供する、タレントマネジメントプラットフォームです。社員一人ひとりのスキル・経験・適性を可視化し、戦略的な人材配置や育成を支援します。直感的な操作性と、カスタマイズ性の高さも特徴です。無料トライアルを利用して、実際の画面や機能を体験することが可能です。

【機能】

  • 社員情報の一元管理:社員の基本情報・スキル・経験・資格などを管理 
  • スキル分析:社員のスキルを可視化し、組織の強み・弱みを分析 
  • キャリアパス設計:社員のキャリア志向や適性にもとづいたキャリアプランを作成 
  • タレントサーチ:必要なスキルを持つ人材の検索と抽出

【無料プラン】 

無料トライアル期間は7日間であり、その期間中に自社に合うかを判断できます。

【有料プランの概要】 

ユーザー数に応じた柔軟なプラン設定。詳しい料金は、別途問い合わせる必要あり。 

あしたのチーム

あしたのチームは、株式会社あしたのチームが提供するクラウド人事労務ソフトです。採用・勤怠管理・人事評価など、人事業務全般をカバーする機能を備えています。シンプルで使いやすいインターフェースにより、人事業務の効率化とペーパーレス化を実現します。無料トライアルでは、実際の画面や操作性を確認することが可能です。

【機能】 

  • 採用管理:求人情報の掲載・応募者管理・面接スケジュール調整など 
  • 勤怠管理:打刻・休暇管理・勤務シフト作成など 
  • 人事評価:目標設定・評価シート作成・フィードバック管理など 
  • API連携:既存システムとのデータ連携も可

【無料プラン】 

無料トライアル利用が可能。利用可能期間については、要確認。

【有料プランの概要】

企業の状況に応じたプランを利用できる。利用できる機能や料金は、別途確認が必要。

One人事

One人事は、One人事株式会社が提供する、クラウドサービスです。人事評価・育成・配置・勤怠・給与管理などの人事業務を、ワンストップで行います。単独利用も可能であり、人事評価機能のみを使用する場合には、「One人事タレントマネジメント」を選ぶとよいでしょう。無料トライアルを利用することで、実際の画面や使い勝手を体験できます。

【機能】 

  • 目標管理:目標設定と進捗管理 
  • スキル管理:各社員のスキルを一元化 
  • 人材育成と配置:評価結果にもとづき、最適な育成と配置を実現 

【無料プラン】 

無料トライアルを利用できます。利用にあたって申し込みが必要です。

【有料プランの概要】

初期費用と月額費用が発生。人数や状況に応じて料金が変わるため、要確認。

SmartHR

SmartHRは、株式会社SmartHRが提供するクラウド型の人事労務ソフトです。直感的でシンプルな操作性が特徴で、従業員情報の管理・勤怠管理・年末調整など、人事労務業務の効率化を支援します。評価制度の運用に必要な「従業員情報」を一元管理することで、評価プロセスの効率化にも貢献するでしょう。また機能限定の無料プランが用意されており、基本的な機能を利用しながら製品の操作性を確認できます。

【機能】

  • 評価シート作成:ニーズに応じて評価シートを調整できる
  • 甘辛調整:評価結果の甘辛調整が可能
  • 評価者設定:評価する人を自動設定

【無料プラン】

15日間の無料トライアルが可能であり、その間に機能や操作性を確認できる

【有料プランの概要】

専用フォームより情報を入力すると、詳細な料金が2日後を目安に送付される

⑦HRMOSタレントマネジメント

HRMOSタレントマネジメントはビズリーチが提供するタレントマネジメントシステムです。人事・労務業務に関するデータを一元管理し、評価だけでなく目標設定やリマインド機能も搭載されています。従業員のデータと過去のデータを照らし合わせることにより、離職防止にも貢献します。使いやすさにも定評があり、初めて人事評価システムを導入する企業でも操作に迷うことはないでしょう。

【機能】

  • 人材データベース:従業員のデータを自動更新し一元管理
  • 人事評価:評価配布と回収の自動化
  • サーベイ:企業の情報を可視化・分析
  • 360度評価:多面的な評価を実施
  • 組織シミュレーション:従業員の経歴・評価・資格からはかる適材適所
  • 社員検索:条件に合う従業員を検索
  • 1on1:部下と従業員による対話とコミュニケーション
  • 人材データ分析:従業員の評価と育成計画
  • スキル管理:従業員のスキルを一元管理

【無料プラン】

無料にてデモ・トライアルを利用できます。14日間利用でき、設計にかかる時間や操作性を試し、導入しても問題がないか確認可能です。

【有料プランの概要】

「データベースプラン」「ベーシックプラン」「社内版ビズリーチプラン」「カスタマイズ」の4種類が用意されています。それぞれのプランで利用できる機能が異なり、もし一部機能のみを使用したいなどの要望があればカスタマイズが可能です。

⑧タレントパレット

人事に必要な機能がオールインワンパッケージになっているのがタレントパレットです。人事評価はもちろん、分析した人材データを活用したり、経営戦略の意思決定に役立てられたりします。生成AIと蓄積された人事データを組み合わせて人事課題の解決に取り組むため、企業成長のための即戦力となるでしょう。サポート窓口は専任担当制であり、タレントパレットの運用に特化したスタッフを派遣してもらえるサービスもあります。

【機能】

  • 人材の見える化:従業員のデータや属性を管理
  • AI機能:AIによる分析・解析とフィードバックのサポート
  • 人事評価:評価シートやコンピテンシーによる評価を管理
  • 人材育成・スキル管理:組織と従業員のスキルレベルを管理しパフォーマンスを最適化
  • eラーニング・研修管理:研修・eラーニングの受講履歴管理と教材作成
  • 異動・配置:従業員のスキルに応じた適切な配置

【無料プラン】

デモンストレーションと体験版を無料で利用可能です。デモンストレーションでは企業に適した人事評価システムの活用方法を提案してもらえ、体験版では実際の画面を見られます。

【有料プランの概要】

有料プランは初期費用+月額料金制です。料金は企業によって変わるため、タレントパレットが最適なプランを提案します。

⑨人事評価ナビゲーター

低価格で利用できるのが魅力の人事評価ナビゲーターは、中小企業に適したシンプルな人事評価システムです。システム導入が初めてであり、低コストで導入しやすい製品を探している企業にも適しています。人事評価ナビゲーターと人事管理ナビゲーター、人事制度構築コンサルと3つの機能で構成されています。システム利用者はコンサルのノウハウを無料で学べるなど、サービス面も充実しており、総合的に利用しやすいシステムです。

【機能】

  • 人事評価ナビゲーター:フィードバック面談や行動観察のメモ記録、報告書自動生成
  • 人事管理ナビゲーター:従業員のデータ・研修履歴・移動履歴の管理
  • 人事制度構築コンサル:人事評価制度・賃金制度の構築支援

【無料プラン】

無料でデモ環境での利用が可能です。デモ環境にて納得できれば見積もりに進み契約となります。

【有料プランの概要】

有料プランでは初期費用110,000円~、月額5,500円~で利用できます。2機能プランは月額料金5,500円、3機能プランが8,250円です。さらに機能を追加したい場合は、月額2,250円~で報告資料出力や行動観察メモのオプションをつけられます。

⑩COMPANY Talent Management

COMPANY Talent Managementは、人事にかかわる情報を一元管理し、労務やマネジメント支援に活かせるシステムです。外部システムとの連携もできるため、蓄積されたデータも活用できるでしょう。システム内では従業員1人1人の育成計画を作成し、視覚的に成長がわかるようになっています。人事評価においては離職防止につながる評価を重視しており、AIの分析によって適材適所が叶うはずです。

【機能】

  • タレントデータベース:社内情報や組織図、プロフィールなどの見える化
  • タレントアナリティクス:人材のシミュレーション・抽出・傾向分析
  • スキルマップ:育成プランの作成とスキルチェック
  • タレントマッチング:ロールモデルとのギャップ特定や異動シミュレーション
  • 組織人員配置:組織改編の効率化と人員配置案の策定
  • パフォーマンス:360度評価・コンピテンシー評価とフィードバック
  • ラーニングプラットフォーム:学習コンテンツを一元管理し自立学習を促進・支援
  • 要員計画:要員計画を収集し妥当性を確認
  • モチベーションサーベイ:モチベーションの可視化とAI分析による改善施策策定
  • 1on1:上司と部下との対話

【無料プラン】

無料プランではデモ画面を見ながら、専門のスタッフに質問ができます。無料で課題に対するカウンセリングを受けられます。

【有料プランの概要】

有料プランはメインモジュールに加え、必要なオプションモジュールを選ぶことによって料金が決まります。企業のニーズに合わせたプランを提案し、提案内容によって料金が決定される仕組みです。

⑪GooooN

GooooNは、姉妹製品である社労夢とデータ連携し、人事評価を行えるシステムです。人材データを一元管理し、企業の目標に合わせた人事運用を支援します。人事評価は企業側で設定もできるため、自社の人事評価制度を活かせるでしょう。GooooN単体でも利用できますが、社労夢とAPI連携することで、従業員の基本情報や住所、社会保険情報を自動登録します。さらに、その後の雇用保険や労働保険の手続きも一括で管理可能です。

【機能】

  • 人財プロフィール紹介:部下のプロフィールを管理・確認
  • 目標管理・人事評価:評価シートをウェブ上で展開
  • 自己申告・キャリアプラン:従業員による希望とキャリアプランの申告

【無料プラン】

60日間の無料トライアルを利用できます。社労夢のベーシックプラン機能をお試しでき、60日の間、機能や操作性を確認することができます。トライアル期間中に契約をするとデータをそのまま有料プランで利用できるようになります。

またハウスプランでは顧問先アプリ「ネットde顧問」と連携することで、最大1,000名まで無料で利用できます。

【有料プランの概要】

プランは「ハウスプラン」「ベーシックプラン」「ライトプラン」の3種類が用意されています。いずれも社労夢の導入が前提となり、利用できる機能に違いがあるため自社の状況に合わせたプランを選択する必要があります。

⑫Co:TEAM

Co:TEAMは人事評価と1on1支援を得意とするシステムです。人事評価の機能の中に1on1の目標データを元に評価シートを記入する機能があり、1on1面談を実施する企業でも使いやすい設計です。また、スキルマネジメント機能により、現場と人事業務の効率化を通じて組織改善にもつながります。人事評価はもちろん、人材育成を重視する企業で導入が進んでいます。

【機能】

  • 1on1の定着:1on1の実施支援・振り返りと目標管理
  • スキルマネジメント:AIによるスキルマップの作成と売上・目標達成とスキルの相関分析
  • 人事評価:評価シート・評価ウェイト・等級表の作成

【無料プラン】

無料でトライアルを利用でき、導入時には最適な料金プランの案内も受けられます。

【有料プランの概要】

有料プランは契約人数や状況によって見積もりが提示されることによって料金が決まります。ただしどのようなプランであっても、搭載されているすべての機能を利用可能です。

⑬MINAGINE人事評価システム

MINAGINE人事評価システムは1on1のサポート機能も備わっており、目標設定から評価までを一元化するシステムです。データはクラウドに保存できるため、インターネット環境があれば、いつでもデータを確認できます。機能を人事評価に絞り込んだシンプルな人事評価システムなので操作性が複雑ではなく、シンプルな機能と比較的導入しやすい料金設定のため、中小企業でも採用しやすいでしょう。初期設定代行サポート、評価シート作成支援、運用コンサルティングなどのサービスも付属します。

【機能】

  • 評価に関するデータの一元管理:評価シートの配布・集計・進捗管理
  • 1on1の記録:面談の記録と評価
  • 進捗管理の可視化:人事評価の進捗管理を見える化
  • 評価結果の相対化:CSVにて評価結果を出力し評価スコアを調整
  • 評価結果のPDF化:目標・評価結果・コメントのPDF出力
  • 目標への進捗の可視化:ウェブ上での面談記録

【無料プラン】

無料デモを提供してもらえます。詳細はMINAGINE人事評価システムまでお問い合わせください。

【有料プランの概要】

初期費用は200,000円~です。その他月額料金が発生し、基本料金は1~30名で1か月あたり10,000円、人数課金で31名からは1名あたり1か月300円が請求されます。

⑭ジンジャー人事評価

ジンジャー人事評価は操作性がシンプルな人事評価システムであり、Excelの操作感に近く、直感的に利用できます。また姉妹製品である人事労務サービスシステムや、給与計算システムとの連携も可能。要望に応じたさまざまな形を実現します。人事評価のワークフロー進捗は可視化されて、一目で理解できるほどわかりやすくてシンプル。リマインド通知機能によって、評価の記入を忘れてしまうミスも軽減できます。

【機能】

  • 評価シート設定:評価に利用するシートの項目を設定
  • 評価者自動設定:組織情報を元に評価者を紐づけ
  • 一括リマインド設定:未対応の評価シートに関するリマインド
  • 権限設定:閲覧か・編集可の権限を設定
  • ステップの一括変更:ステップを一括変更
  • 評価フロー設定:評価の流れを追加・設定
  • 計算式設定:関数を用いた自動計算
  • 通知設定:評価シートの確認依頼を通知

【無料プラン】

希望すれば、無料デモの提供を受けられます。

【有料プランの概要】

「初期費用+サービス利用料月額300円~/利用者数」で計算されます。詳細な料金は利用人数と製品によって決まるため、見積もりを依頼してください。

⑮サイレコ

サイレコは組織に属する人材の情報をクラウドに蓄積し、経営に役立てられるように支援することを目的としたシンプルな人事評価システムです。従業員のデータは入退社時業務から変更情報申請まで自動化できるため、人事業務の効率化を目指せます。人事評価システムでありながら、現在と過去の組織図を確認しながら、人事異動シミュレーションを行ったり、将来的な組織図を作成したりする機能も。人事評価をとおして、企業の形を改善する役割を果たします。

【機能】

  • アラート機能:各種お知らせを通知
  • セキュリティ:SSL暗号化通信・パスワードポリシー設定・IPアドレス制限
  • 情報入力:一括入力とテンプレート保存
  • 給与明細:データを取り込み帳票を作成
  • 申請承認管理:ワークフローと権限の修正と変更
  • 利用者設定:マスターログイン・従業員ログインの設定
  • 評価機能:目標設定から評価調整
  • 組織構成の履歴検索:基準日や検索機能の設定により検索
  • 従業員管理:管理項目をカスタマイズ可能
  • 組織図管理:組織構成管理
  • 組織全体管理:子会社やグループ会社の情報管理

【無料プラン】

導入前に無料体験版を導入できます。公式サイトのフォームから連絡をしてヒアリングを受けると、体験版を導入できるでしょう。

【有料プランの概要】

有料プランでは1か月・1名あたりの料金が250円~からとなっています。利用者数が多い場合はボリュームディスカウントがあるため、規模が大きい企業であれば低コストで導入できるかもしれません。

有料のシンプルな人事評価システム9選

続いてはシンプルな人事評価システムの中でも、有料の製品をご紹介していきます。9つのシステムの特徴や機能を解説いたしますので、有料であってもより自社に適したシステムを導入したいと考える方はぜひ参考にしてください。

①ヒトマワリ

ヒトマワリは初期費用無料でありながら、人事評価に必要な機能を幅広く搭載するシステムです。戦略人事を実現させることを重視しており、従業員や組織、ビジネスに関するデータを収集・蓄積し、分析することによって活用しやすいデータを形成。さらに業務効率を高めます。機能性は高いものの操作性は簡単で、マイページからアカウント管理ができるため情報を更新しやすい仕様です。スマートフォンやタブレットにて直感的に操作できます。

【機能】

  • 人材データベース機能:従業員データを一元管理
  • 採用管理機能:選考状況の管理
  • BI機能:正社員比率・平均給与などの横断的分析
  • 組織シミュレーション機能:データベースを元にした組織図の自動作成
  • 評価機能:従業員評価のクラウド管理
  • ワークフロー機能:ステップごとの評価管理
  • アンケート機能:ES調査など

【無料プラン】

導入サポートは無料で行っています。サポート内容に関する質問は、システムの概要についての相談が可能です。

【有料プランの概要】

有料プランであっても、導入サポートと初期費用は無料です。プランは「スタンダードプラン」と「スタートプラン」の2種類が用意されており、スタンダードプランは月額60,000円から利用でき、用意されているすべての機能を使えます。スタートプランは使える機能が限られますが、月額20,000円からとリーズナブルです。

②ジンヒョウ

人事評価に関するブラックボックスをなくすことを目指のがジンヒョウです。不透明な人事評価が課題となっている企業に適したシステムでしょう。評価者による評価からシミュレーションを行い、比較検討したうえで最終結果を出し、透明性の高い評価を行うことを目的とします。特に経営者に役立つ機能が豊富であり、過去の給与推移から総額人件費を確認できる機能が搭載されているなど、企業の収益把握にも役立つでしょう。

【機能】

  • 個人別給与推移:過去3年間の個人給与推移
  • 等級別マッピング:従業員の等級確認
  • コンピテンシーレーダーチャート:従業員のレーダーチャート作成
  • 評価シート:従業員の評価を記録
  • 面談シート:面談の結果を管理
  • 賃金テーブル:従業員の賃金管理

【無料プラン】

最適なプランの提案を無料でしてもらえます。またもしもシステムで課題を解決できない場合、制度構築・研修に関するアドバイスにも対応可能です。

【有料プランの概要】

利用に関してプランはなく、企業ごとにヒアリングをしたうえで個別のプランを提案します。

③WiMS/SaaS人事考課システム

WiMS/SaaS人事考課システムは、企業の評価制度に合わせた機能を提供してくれることが特徴です。特に人事考課の目標設定・自己申告・評価・評定値算出・面談に関するフローを効率化することに長けています。シート配布や収集・集計の機能を活用することにより、人材の育成や待遇の改善、人材活用の改善をはかれるようになるでしょう。評価点の算出や集計は自動化されるため、人為的な計算ミス防止にも役立ちます。

【機能】

  • 評価シート記入・収集:目標管理・MBO評価シート・コンピテンシー評価シート
  • 評価/考課傾向値分析:評価シートの一覧照会・提出・PDF出力やデータ出力
  • シート収集進捗管理:未提出者・未提出者の一覧照会
  • データ連携:従業員マスタと組織マスタの連携
  • データ出力:評価値をexcel・CSV形式でのデータ出力
  • 面談補助機能・PDF出力機能:面談依頼通知
  • アンケート機能:従業員へのアンケート

【無料プラン】

問い合わせをすることによって、製品デモを使用できる可能性があります。

【有料プランの概要】

導入にかかる料金は、ヒアリングを行ったうえで個別に決定されます。

④LaKeel HR

LaKeel HRはクラウドにて人事データを一元管理し、戦略的人事を実現させるためのシステムです。企業の要望に応じたカスタマイズが可能であり、求める機能を無駄なく利用できるでしょう。またクラウド型であるため、インターネット環境さえあればどこでも軽い操作感で利用できます。シンプルな人事評価システムでありながら給与管理や勤怠管理も行え、活用の幅が広いと感じられるはずです。

【機能】

  • 人事管理:従業員の個人情報や契約状況、手続き、休業に関するデータを管理
  • 勤怠管理:出退勤・休暇・残業を管理しレポート化
  • 給与管理:給与・賞与・社会保険・年末調整を管理
  • タレントマネジメント:評価のプロセスと結果、データ分析

【無料プラン】

問い合わせをすればデモンストレーションを見られます。

【有料プランの概要】

企業の要望に合ったプランを提案するため、提案内容によって料金が変わります。

⑤FxT人事評価システム

FxT人事評価システムは業種・業態を問わず利用できるシンプルな人事評価システムです。製造業から流通業、小売業、サービス業、医療・医薬、金融業まで対応できます。画面構成がシンプルで使いやすいことが特徴であり、導入にあたって操作を覚えるために時間がかかることもないでしょう。保守費用が低価格であるため、長期利用でもコストを抑えやすい点が特徴です。

【機能】

  • 業績評価:個人目標の設定、業績評価
  • 行動評価:評価項目に対する達成度評価や行動評価
  • 組織目標:組織の目標設定
  • 目標設定:個人目標と業績消化の申請・承認確認
  • 評価分布:評価の分布を参照しデータを出力
  • 管理:組織目標・行政評価・行動評価の状況確認

【無料プラン】

無料のデモンストレーションやトライアルに関する案内はありませんので、直接問い合わせてください。

【有料プランの概要】

有料プランに関する案内はありませんので、直接問い合わせてください。

⑥MIRAIC

MIRAICは企業を育てることを目的とした人事評価・人材育成システムです。最大の特徴は「ココロの共有機能」が搭載されていることでしょう。ココロの共有機能とは、部下と上司が週報によって心の状態を共有する機能のこと。両者のコミュニケーションに役立ち、部下の成長支援に役立ち、1on1面談に近い効果が見込めます。

【機能】

  • 人事評価機能:クラウドでのデータ保存、人事評価効率アップ
  • 1on1機能:面談シートの事前入力、面談後アンケート、実施状況確認
  • マルチレビュー機能:従業員が同僚やメンターに対してリアルタイムで評価
  • ココロの共有機能:仕事に対する想いを上司・部下間で週報としてやりとり

【無料プラン】

無料でデモンストレーションを利用できます。

【有料プランの概要】

有料プランの金額は利用人数と利用するサービスの数により変わります。利用人数による料金設定が細かく分けられているため、コストパフォーマンスが高いと感じられるでしょう。初期設定を代行する場合は、209,000円~です。初期設定代行を依頼しない場合は、初期設定費はかかりません。

⑦CBASE 360°

CBASE 360°は360度の視点から評価を行い、設計から運用・分析・改善までを一気通貫でサポートするシンプルな人事評価システムです。システムを通じたフィードバック文化を根付かせることによって、部下の成長を促します。視覚的に整理されたレポートにより、必要な行動を素早く把握できます。建設的なフィードバックによって、部下はもちろん企業の成長も促進されるはずです。

【機能】

  • 組織診断:組織の課題を見える化して改善を支援
  • CBASE action:レポートを元にしてAIが目標設定を支援
  • 改善行動マネジメント:部下が成長できるように行動の改善を支援
  • 行動習慣化サポート:部下が成長できるように行動の習慣化を支援
  • コミュニケーション改善:部下とのコミュニケーションを改善するための上司への支援
  • エンゲージメント向上:組織の成長を促すための成約率向上へのアドバイス

【無料プラン】

無料プランに関する情報は見つけられませんでしたので、直接お問い合わせください。

【有料プランの概要】

有料プランは「スタンダードプラン」と「アドバンスプラン」の2種類が用意されています。いずれもシステム初期設定料は140,000円です。年間利用料や360度フィードバック利用料は対象者数により変わります。またプランによって利用できる機能も変わるため、どちらが自社に適しているか相談をしたうえで導入しましょう。

⑧カラフルボックス

カラフルボックスは、人事評価制度を低コストで導入できる点が特徴です。最短1ヶ月で導入できるため、できる限り迅速に人事評価システムを導入したいと考える企業に適しているでしょう。システム構築から運用までをトータルサポートしてもらえるだけでなく、経営者と従業員との調整役にもなってくれるなどサポートも充実。短期間で目標管理制度を構築でき、離職率改善に向けた取り組みを支援します。

【機能】

  • 制度構築:評価シートを作成して課題の整理と解決策を立案
  • 説明会/目標設定研修:人事評価制度の導入に関する説明会や研修を実施
  • 運用支援:人事評価を運用できるよう毎月サポート
  • 目標管理クラウド:目標管理をスムーズに行うための支援システム
  • サーベイ:解凍するだけで従業員のサポートを実施
  • 評価者研修:評価者に必要な知識の研修

【無料プラン】

導入に関する相談に無料で対応しています。

【有料プランの概要】

有料プランには「自社構築サポートプラン」「選べるオプションプラン」「フルオプションプラン」の3つがあります。それぞれプランによって提供されるサービスも料金も違うため、予算を検討しながら自社に適したプランを選んでください。月額費用は契約人数によって変わりますが、月額15,000円からです。

⑨人事くん

人事くんはコンピテンシーによって従業員と組織の成長支援に活用できる、人事評価システムです。コンピテンシーとは、成果を出す人材に共通する行動特性を指します。47項目のコンピテンシーが用意されており、自社が求める項目をシステムに追加することによって従業員と企業の成長を促します。

【機能】

  • 目標管理制度:人物評価
  • 新コンピテンシー:個人の行動特性を評価して成長を促す
  • 独自コンピテンシー設定:企業が求める人材の育成を支援

【無料プラン】

無料プランの有無は直接問い合わせてください。

【有料プランの概要】

有料プランの詳細や料金に関する説明は公開されていませんので、直接問い合わせてください。

人事評価システム『ヒョーカクラウド』が支持される理由

ヒョーカクラウドは、人事評価の効率化とクラウド化を実現するシステムとして、多くの企業から支持を集めています。シンプルな設計と直感的な操作性により、人事評価を初めてシステム化する企業でも、スムーズな導入が可能です。以下では、ヒョーカクラウドが支持される主な理由を解説します。

シンプルなクラウド移行

ヒョーカクラウドは、紙やExcelベースの人事評価を、そのままクラウド上に移行できます。既存の評価シートや目標設定のフォーマットをそのまま利用できるため、新しいシステムに合わせて評価制度を変更する必要がありません。そのため、システム導入時の工数や手間を大幅に削減でき、スムーズな移行を実現できます。

また直感的な操作画面により、人事担当者だけでなく、評価者や被評価者もスムーズに利用方法を習得できるでしょう。サポート体制も充実しているので、操作内容がわからない場合にも、すぐに疑問を解決できます。

豊富な評価指標と機能

ヒョーカクラウドには、MBO評価・コンピテンシー評価・360度評価など、多様な評価手法に対応した機能を搭載しています。そのため、企業の評価制度に合わせた柔軟な運用が可能です。企業戦略として、評価方法を変更した場合にも、そのままシステムを継続利用できます。また、目標設定から評価、フィードバックまでの一連のプロセスを一元管理できるため、評価業務全体の効率化にも貢献することが特徴です。加えて、進捗状況の可視化など、円滑なコミュニケーションを促す機能も充実しています。

業界最安値のコストパフォーマンス

ヒョーカクラウドは、必要十分な機能にしぼることで、業界最安値水準の価格設定を実現しています。シンプルな機能構成により、導入コストだけでなく、運用時のコストも抑えられるため、中小企業でも無理なく導入できるでしょう。無料トライアルも用意されていることから、自社の業務にマッチするかを事前に確認できます。機能性とコストパフォーマンスを兼ね備えたヒョーカクラウドは、人事評価のクラウド化を検討している多くの企業にとって魅力的な選択肢となっています。

人事評価システムを導入する方法

これから人事評価システムを導入しようと検討するなら、気になることは導入の方法ではないでしょうか。製品やメーカーによって導入の流れは変わるでしょうが、一般的には次のような流れで進みます。

STEP①導入目的や課題を洗い出す

まずは導入の目的や課題を洗い出しましょう。目的や課題が不明確なままでは、最適なシステムを選定しにくくなります。自社に適したシステムを選ぶためには、目的や課題を明確にし、それらを解消してくれるシステムを選ぶことが重要です。

STEP②現状の評価制度を見直す

現状の評価制度の見直しも行いましょう。人事評価システムによって評価方式は違うため、自社の制度に近いシステムを選んだほうが無理なく導入できます。

STEP③必要な機能と条件を整理する

次に必要な機能と条件を整理してください。目的や課題を明確にし、現状の評価制度を見直したうえで、どのような機能が必要と思われるでしょうか?必要な機能・不必要な機能を整理することで、自社に適したシステムが見つかりやすくなります。

STEP④人事評価システムを選定する

必要な機能と条件を確認したら、人事評価システムの選定を行いましょう。料金が予算内に収まるかどうかも確認しながら選びます。

STEP⑤従業員へ周知する

システムの導入が決まったら、従業員に周知してください。人事評価制度が新しくなったこととはもちろん、システムの操作方法に関する研修・周知も行っておきたいものです。

STEP⑥運用ルールを策定する

システムを導入した際には、運用ルールの策定を行わなければなりません。どのようにシステムを運用するのかルールを決め、権限を付与したり運用のための環境を形成したりしましょう。

STEP⑦人事評価システムを導入する

最後に人事評価システムを導入します。導入をしてから社内に浸透するまでには、少し時間がかかるかもしれません。社員への運用ルールも行いながら、社内に新たな人事評価制度を浸透させていきましょう。

人事評価システムに関するよくある質問

最後に、人事評価システムに関するよくある質問にお答えしていきます。

質問①無料と有料の違いは何ですか?

無料で利用できるシステムは機能や利用人数が限られており、有料プランでは、機能や利用人数の面で制限が緩和される点が大きな違いです。また拡張性が高かったりサポート体制が充実していたりすることも有料プランの特徴です。本格的に導入するならやはり有料プランを利用するべきでしょう。

質問②導入までの期間はどれくらいかかりますか?

メーカーによって変わりますが、2週間から3か月ほどです。しかし既存システムとの連携をはかりたい、自社に適したシステムを求めているなどの場合、半年ほどの期間がかかることもあります。

質問③人事評価システム導入後の効果測定の方法は?

定量的効果と定性的効果の両方の視点から測定するのが一般的です。定量的効果とは数値で測定できる項目であり、たとえば工数削減率や離職率を測定対象とします。一方、定性的効果は数値化が難しく、従業員の成長実感や面談の質上昇などの項目です。両方の側面から測定しましょう。

自社に最適な人事評価システムを選ぼう

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、おすすめのシンプルな人事評価システムについてご理解いただけたと思います。自社に適した人事評価システムを導入すると、人事業務の効率化や部下の成長促進、給与・勤怠データとの連携などに役立つはずです。 

シーグリーンでは、6年連続No.1のシンプルな人事評価システムをご提供しております。また1on1プロサポートや人事評価構築パッケージもサービスのひとつです。本格的に組織改変を目指したいと思われるなら、お気軽にご相談ください。 

有料システムで、リーズナブルに利用でき、サポート体制や機能面でも安心のサービスを選びたい場合には、ヒョーカクラウドの無料トライアルをお試しください。

山本直司の写真

監修者情報

山本 直司(やまもと ただし)

株式会社シーグリーンHR事業部
評価制度構築チームマネジャー

これまでに100社以上の評価制度構築・見直しを担当し、特に100名以下の中小企業に適したシンプルで効果的な仕組みづくりを強みとしています。
構築にとどまらず運用支援まで一貫して行い、導入企業の9割以上が継続的に活用している実績があります。

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この資料で分かること

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  • 製造・販売部門事例- 離職防止&従業員育成
  • サービス部門事例- 考える力&主体性アップ
  • 介護・看護部門事例- 評価意識向上&承認欲求
  • 飲食店部門事例- 従業員満足度向上&ゲーム感覚