人事評価制度は「運用」7割!失敗しない人事評価の運用ポイント3選

人事評価制度を実施する場合に、制度の構築や作成に力を入れるものの、運用面をあまり意識していないケースは往々にして見受けられます。しかし、人事評価制度を成功させるには、運用面が7割であることも事実です。

そこで当記事では、人事評価制度における運用の重要性や、運用上の問題点や解決ポイントを紹介します。人事評価制度の運用面に対する知識を深め、人事評価制度を適切にすすめたい方は、ぜひ参考にしてください。

「人事評価制度」の運用とは?

人事評価制度の運用とは、人事評価制度を整備したあとに、実際に現場で活用できるよう、効果を最大限に高める活動のことです。

~人事評価制制度の運用(例)~

  • 導入時に説明会を開催する
  • ルールの作成および周知
  • 問題点がある場合、制度内容を改定する

人事評価制度を適切に運用することで、問題なく活用できるとともに、社内への定着も期待できます。

人事評価制度が「運用7割」といわれる理由は?

適切な人事評価制度の用意は、人事評価制度を実施する企業として、スタートラインに立ったことに過ぎません。人事評価制度の成功は、従業員が評価結果に納得できることです。納得できる結果を導ければ、自己課題感をもってネクストアクションを起こせるため、モチベーションアップや生産性向上につながるでしょう。

実際に、評価制度に対して不満をもつ従業員は多く、全体の7割ほど存在するといわれます。評価制度への不満を解決するには、運用面の整備が必須です。人事評価制度の運用を適切に実施すれば、評価結果に納得できる従業員が増え、自身の課題解決に向けて積極的な動きが多くみられるようになるでしょう。

課題解決に向けた積極的な動きは、各自のモチベーションアップにつながり、組織の生産性や業績向上に寄与します。

人事評価制度の運用でよくある問題点

人事評価制度の運用では、よくある問題点を知っておくことが大切です。よくある問題点を知ることで、自社での運用で注意すべき内容がわかるでしょう。

人事評価制度の運用でよくある問題点は、以下の通りです。

評価制度の内容が複雑化している

評価制度の評価項目が多すぎるなど、評価制度の内容が複雑化していると、運用自体も複雑化してしまいます。また、「評価担当者を選出する方法」や「評価結果のフィードバック手順や方法」なども整備されていないと、ますます運用内容が複雑になるでしょう。

運用が複雑化すれば、現場は混乱する傾向にあり、現場担当者の通常業務にも支障が出てしまいます。通常業務に支障が出るようになれば、評価制度の進め方にアラが出る可能性や、形骸化といった自体にもなりかねません。

評価の認識にズレが生じている

評価制度を実施すると、評価する側の「評価者」と、評価される側の「被評価者」との間で認識のズレが生じるケースが多く見受けられます。評価者も被評価者も人間であるため、評価に対する認識のズレが生じるのは当然だといえます。とはいえ、双方の「評価に対する認識のズレ」を放置すると大きな亀裂やギャップになることも多く、放置は危険です。

評価のPDCAが実施できていない

人事評価制度を設定しても、環境の変化によって、適する内容は変わっていきます。また、実際に評価を実行すると、課題が見えることも往々にしてあります。そのため、評価のPDCAを実施する点は必須です。評価のPDCAが実施できていなければ、現状と人事評価制度の相違内容を把握することはむずかしいでしょう。現状と人事評価制度にズレが生じたまま制度をまわすことから、運用面にもズレが生じ、現場の混乱にもつながりがちです。

運用の問題を解決する3つのポイント

人事評価制度を効率的に実施するには、運用の問題を解決する必要があります。解決に向けた主なポイントは、以下の通りです。

評価制度の内容をシンプルにする

評価制度の内容がシンプルになれば、比例して運用面もシンプルになります。評価項目が多すぎれば、適切な量になるよう調整します。評価担当者の選出方法や、評価結果のフィードバック内容も明確にルール化されれば、評価担当者はルールに沿って行なえばよいため、時間も有効的に活用できるでしょう。

また運用面がシンプルになれば、人事評価制度を通じて「目的を達成する」という、本来の義務も果たしやすくなります。

認識のズレを解消させる(1on1面談の実施など)

評価する「評価者」と、評価される「被評価者」との間で生じた認識のズレを、そのままにすると、双方の間に大きな溝を生じさせる可能性があります。大きな溝は、モチベーション低下や離職などの事態を招く可能性があるでしょう。

そのため、認識のズレを解消させる仕組みづくりは必須です。ズレの解消をに向けた仕組みとして、運用におけるルールの作成をはじめ、定期的な1on1面談の実施といった方法が挙げられます。

評価のPDCAを実行する

人事評価制度を適切に行なうには、現状と人事評価制度内容のギャップをチェックすべく、PDCAの実行が欠かせません。

そのため、「評価を実施する→問題点の把握→改善方法を設定・実行→再び評価を実施する」といった、PDCAをまわし続ける必要があります。適切にPDCAをまわし続ければ、その時に応じた問題点がわかり、迅速な改善につながります。

人事評価制度の運用を成功させよう

人事評価制度は「運用7割」といわれています。そのため、運用担当者のスキル向上やシステム化など、運用に関して意識をもつことが大切です。

シーグリーンの人事評価システム「ヒョーカクラウド」「評価ポイント」は、効率的な運用が実現するシステムです。煩雑な人事評価制度をシステム化するため、スムーズな運用につながります。

また「人事評価構築パッケージ」を活用すれば、人事制度の導入部分はもちろんのこと、導入後の運用面もサポートすることが特徴です。同パッケージで実施する「運用1年サポート」も、好評を得ています。

~運用1年サポートの概要~

勉強会の実施評価への理解を促す研修会、評価への基本的知識の習得
面談サポート管理者の面談スキルを向上、自己学習型の研修を実施
評価納得度アンケート新評価制度の従業員納得度を調査。改善点があればサポートを実施。

自社に適した人事評価制度を運用したい場合には、シーグリーンの各システムを活用してみてはいかがでしょうか?最適なツールを知りたい場合にも、ぜひお気軽にご連絡ください。

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【令和版】評価制度の作り方
【令和版】評価制度の作り方

この資料で分かること

  • 今、人事評価制度を作る必要性
  • 人事評価制度 タイプ別メリット・デメリット
  • 評価項目サンプル